誰かが勝手に書いた退職届によって、私は退職しました。
なんで、私はこんな目に合うのでしょう。もとはと言えば、Cさんが私に
責任を押し付けたことから始まったのです。そして私もやっていないのに
謝罪して認めてしまったことがいけないのでしょう。
でももう、どちらにしても、会社は辞めてしまったのです。
私は仕事を探しにハローワークに行こうと外に出ましたが、また新しい
職場で、パワーハラスメントがあったらイヤだと思うと、怖くて足が
進みませんでした。求人雑誌を手に近くのカフェでお茶をしていると、
なんとあのCさんが私の席にやってきたのです。
「ねー、なんで会社辞めちゃったの?寂しいじゃない。あなたをいじめることだけが楽しくて会社に行っていたのにー。まんまと私が書いた退職届を受理されちゃうなんて、あなた本当に運が悪い人。そうそう、A課長が
この前の飲み会で言っていたわ。細田を罵倒することが最高のストレス
発散だった。辞めちゃって残念だわ。ってね」
「あなたがあの退職届を書いたのね!ひどい!なんでそんなに嫌がらせをするの?私があなたに何をしたって言うのよ!しかもA課長まで!」
「あなたの彼の飯田くん。私の元彼だったのよ。彼は好きな人ができたってこの私を振ったの。あんたは私から飯田くんを取ったのよ!だから
あんたをいじめたってわけ。でもね、もう大丈夫。飯田くんは私に戻ったから。あんたは捨てられたのよ!」
「えっ!そんなはずは!」
私は急いで、彼に電話しました。
「こちらの番号は現在使われておりません。番号をお確かめに
なって・・・・・・」
もう終わりです。
それから1週間後、前の会社で隣の部署だった沢田くんから連絡が
来ました。彼は私の同期で、以前に何度か飲みに行ったこともあります。
「お前、会社辞めたんだって?なんで教えてくれなかったんだよ。
今日、飲みに行くぞ!19時に恵比寿でな」
恵比寿に着いたら、もう沢田くんはいました。近くの居酒屋に入り、
会社であったことを包み隠さず話しました。
「なんで俺に相談しなかったんだよ。なんでだよ!」
その一言に涙が止まらなくなりました。
「まさか、お前がそんなことになっていたとは。お前知ってるか?
今はA課長の標的はEちゃんらしいよ」
「えっ!Eちゃんが!そうなんだ。やっぱりパワーハラスメントは
繰り返されているんだね。私、新しい仕事がなかなか探せないんだ。
またあんなことがあったらと思うと、怖くて仕方がない」
「たしかにな。お前さ、あいつらを見返したくないのかよ!あのさ、
資格とか興味ないの?例えば社会保険労務士とか?俺に考えがあるんだ」
沢田くんの考えはこうです。
私と沢田くんが社会保険労務士の資格を取得する
↓
沢田くんのおじさんが経営する社会保険労務士事務所に就職する
(その社会保険労務士事務所は偶然にも、前の会社と人事
コンサルティングの契約を結んでいるらしい)
↓
職場のパワーハラスメントの実態を上層部に訴える
というもの。
「そんな、うまくいくかなぁ」
「パワーハラスメントの実態は、上層部は一切知らないことらしい。
他の社員もA課長が怖くて、なかなか上の人間に言い出せない。
でもさ、そんな会社おかしいだろ」
「うん。もう私みたいな思いはしてほしくない。でも社会保険労務士ってそんなに簡単な試験じゃないでしょ!」
「やってみなければ、わからないだろ。試験まではあと12ヶ月しかない。もう時間はないぞ。俺と一緒に頑張ってみようよ。
その前に俺と約束しろ!もう泣かないって!」
平成18年7月30日21時20分
“泣かないときめた日”
私の人生、やり直しです。